【白富士S予想2020】3戦連続で人気下回る順位のアイスストーム、汚名返上へ

競馬には「人気を裏切る」という表現があります。競走馬からしてみれば勝手に人気投票をされているわけで裏切るも何もないのですが、鞍上による過剰人気であったり、コース適性、当日の体調不良により実力を発揮しきれないなど様々な状況があります。自身に人気が集まっていることはもとより、競馬のルール、勝ち負けなどをどこまで認識しているのかは言葉が通じない以上、理解しきることも難しいですが、ヒトが想像するよりもずっと頭の良い動物だという意見もあるため、自身としては頑張っているのにガッカリされているという思いは感じ取ることもでき、馬も釈然としない想いを抱えているかもしれません。

今回は、人気を裏切り続けているものの着実に着順を上げてきているという馬に注目したいと思います。今年の東京競馬開幕となる土曜にメインレースとして組まれている白富士ステークスに出走予定のストーミングホーム産駒・アイスストームです。

昨年6月の垂水ステークスでオープン入りし、そこでの勝ちっぷりからもオープンで即通用と目されたのかG3の小倉記念に挑戦するや2番人気を受けての出走となりましたが、結果は11着と大敗。その後もリステッドのアンドロメダステークスで3番人気5着、G3中日新聞杯で2番人気3着と人気を下回るレースが続いています。

人気を下回る、裏切るといえば聞こえが悪いですが、人気を見ずに結果だけを見ると11着、5着、3着とステップアップしていく様が見て取れます。叩き3戦目となる今回のローテーションで、前走より相手関係の軽くなるリステッドレースを選択してきたことから、陣営としてもそろそろオープンクラスでの勝利を計算に入れてきているのではないでしょうか。

ジャパンカップで見せ場をつくったダイワキャグニーなどを含む登録22頭はフルゲート必至のメンバー構成となっていますが、ここで結果が出せないようだと今年も厳しい競馬が続く一年となりそうです。今回こそ勝利へつなげて、今後の重賞への下地作りとしておきたいところですね。