【クロッカスS予想2020】アブソルティスモ、半兄レイデオロ引退後の厩舎の看板馬となるか

美浦・藤沢厩舎の最近の看板馬といえば2017年ダービー馬レイデオロでしたが、昨年の有馬記念で引退、今年からは種牡馬として再スタートを切ります。看板馬引退後の今年は、定年も間近な藤沢師ですが3歳馬にかける思いは例年以上に強いのではないでしょうか。

そんな中、レイデオロの半弟アブソルティスモが今週土曜、東京10レースのクロッカスステークスで今年の初戦を迎える予定となっています。父はレイデオロのキングカメハメハからダイワメジャーに替わり、ローテーションもデビュー以来マイルにこだわって組まれてきています。

陣営として誤算となったのが、後に朝日杯FSを制したサリオスとの対戦となったサウジアラビアRCではないでしょうか。最低でも2着で収得賞金の確保と行きたかったところですが、結果は3番人気の3着と人気なりに馬券には食い込むものの賞金加算には失敗しました。気を取り直し前走は1勝クラスのこうやまき賞に出走し勝利を得ましたが、収得賞金900万の現時点ではNHKマイルカップ出走が危ぶまれるだけに、今回も賞金加算のされる1位を計算に入れてきているのではないでしょうか。

鞍上にはレイデオロの主戦も努めたルメール騎手が戻ってきます。ここで負けたとしてもアーリントンカップやニュージーランドトロフィーなど優先出走権のつくNHKマイルカップへのステップレースは今後開催されていくため、何が何でもここで勝利しなければいけないわけではありません。しかし、期待のかかる血統なのでなるべく早めに大舞台への出走までの足がかりは作っておきたいところでしょう。

相手関係を見ると、昨年に続き連覇のかかるマーフィー騎手がアルムブラスト、朝日杯FSではルメール騎手が騎乗し、再度武豊騎手を迎えるラウダシオンといったライバルの参戦もあり、リステッドとはいえ重賞より楽とは言い切れないレースになっていますが、その分見ごたえはありそうです。厩舎とも信頼関係の厚いルメール騎手の手綱に期待したいですね。