今月19日、京都競馬場の最終レース終了後に2019年度の年度代表馬リスグラシューの引退式が行われた。22日には競走馬登録が抹消され、北海道安平町のノーザンファームでの繁殖生活へ向けて準備が進められる。
何と言っても気になるのは“お相手”だろう。引退式でノーザンファーム吉田勝己代表が最初の交配相手について聞かれると「まだ決まっていないです。よく考えて決めます。」と明言こそしなかったものの「(ロード)カナロアか、レイデオロか、モーリスもいい繁殖をつけている。」とコメントし、具体的な3頭の名を挙げた。
また、27日に東京都内のホテルで行われた2019年度のJRA授賞式においても「レイデオロが本線」と述べ、引退式で挙げた3頭の中でもレイデオロを本命視していることを明かした。ただ、あくまで「ロードカナロアとモーリスを含めての3択」とした。また「その日の朝にベストな相手を決めます」とも述べており、直前までは陣営も分からないようだ。実際の繁殖の現場ではその日の都合で決まるケースも多く、牡馬を受け入れないケースなどもある。某競馬ゲームでは至極簡単に交配できるが、実際の現場はかなり大掛かりで大変である。
何れにせよ、キャロット史上初のダービー馬と年度代表馬の仔が誕生するとなればファンとしては期待せずにはいられないだろう。産駒がデビューするのを楽しみに待ちたい。