今週から東京競馬が開催となります。開幕を飾る重賞はフェブラリーステークスの前哨戦「根岸ステークス」です。
昨年の覇者で前走カペラステークスを制して勢いもあるコパノキッティングをはじめ、昨秋に行われたチャンピオンシップからは11着のワンダーリーデル、14着のワイドファラオが参戦、1月に京都で行われたすばるステークスの1~5着馬がすべて出走してくるなど、様々な路線から個性的な馬が集まりました。一昨年の安田記念を勝っているモズアスコットが今回初ダートと矛先を変えてきたのも面白いですね。
その中でとくに注目しているのは、2年前が3着、3年前が1着と同レースで実績を残しているカフジテイクです。
2017年に根岸ステークスを勝利した後、本番のフェブラリーステークスで1番人気に推されて3着と好走しており、東京コースは得意な舞台。東京コースの実績は8戦して3勝3着3回(3-0-3-2)で勝率は37.5%、3着内率は75%と好成績です。
本来なら中心となってもいい実績の持ち主ですが、2年前の根岸ステークスの後、左前脚繋靭帯炎(けいじんたいえん)のために休養を余儀なくされ、それから1年8ヶ月もの期間を要し、昨年9月にようやく復帰しました。そこから4戦、なかなか休養前のような末脚は発揮できておりませんが、その4戦中2戦は59kgと斤量を背負ったこともあるでしょうし、1年8ヶ月もの休養明けでは実戦感を取り戻すのにも時間を要することでしょう。馬体重もここ4戦、いずれもデビュー以来最高体重タイか更新していることからもまだ体もできていなかったようです。
そんなカフジテイクですが、今年に入ってからは、坂路調教もしっかりこなしており、普段は坂路で時計の出ないタイプですが今週の追い切りでは52.4秒と比較的速い時計も出してきています。フェブラリーステークスに出走するためには賞金を稼ぐしかなく、ここを目標にしっかりと仕上げられた印象です。適性のある舞台のここでようやく本来の力が発揮できるのではないでしょうか。
8歳馬で全盛期の頃と比べるとやはり力は落ちている感が否めませんが、条件的にはここは3着内には来てもおかしくないと予想して、馬券にはしっかりと組み込みたいと思います。