G1、重賞戦線でよく見かける厩舎とジョッキーの組み合わせといえば、美浦では藤沢厩舎とルメール騎手、栗東では中内田厩舎と川田騎手というイメージがあります。昨年のクラシックでも藤沢厩舎のグランアレグリアとルメール騎手が桜花賞を取り、中内田厩舎のヴェロックスと川田騎手は無冠に終わったものの三冠すべてで馬券に絡む活躍をみせています。
そして、昨年の3歳牝馬戦線を盛り上げたコンビは今後も伸びてくるのではないかと注目しています。桜花賞3着、オークス3着と苦汁をなめながら秋華賞で巻き返したクロノジェネシス擁する栗東・斉藤崇史厩舎と北村友一騎手のコンビですが、今年はディープインパクト産駒トゥルーヴィルで牡馬のクラシックに挑みます。まずはクラシック出走に向けて、今週日曜京都メインに組まれ、出世レースとしても知られるきさらぎ賞へと登録しました。
全兄のレブランシュはきさらぎ賞2着ということで、血統面でも今回狙い目の1頭です。昨年11月に迎えたデビュー戦を勝利してからじっくり3ヶ月の間隔を開けての参戦で、まだ1戦1勝馬ながらこの時期からの始動でも本賞金加算、皐月賞、ダービーへの参戦が充分間に合うと踏んでの参戦と思われるだけに、馬券検討において欠かせない存在となります。
今回は登録時点で10頭と少なく、デビュー戦も7頭立ての少頭数での競馬だったことから、フルゲート必至のクラシックで多頭数の競馬をこなせるかどうかは先々の不安材料となるかもしれません。
ただ、ことこのレースに至っては少頭数での開催となっており、相手関係を見ても重賞勝ち馬もおらず、実績的に飛び抜けた競走馬は不在と言えそうなため、収得賞金加算という狙いであれば充分目指せるメンバー構成となっています。
母がドイツG3の勝ち馬とはいえ、兄のレブランシュは結果的に重賞勝利も出来ていない血統のため、キャロットクラブから総額8000万円の募集は一見高額に見えますが、戦歴を積むごとにその評価が覆るということもありえます。クラシックでどこまで食い込むことができるか、ぜひご注目ください。