京都の日曜メインは、春の天皇賞や大阪杯、宝塚記念、海外のドバイWCといった古馬中距離G1を目指す馬達が集結する重賞「京都記念」が開催されます。1月に行われる同じ古馬中距離路線の重賞である日経新春杯がハンデ戦なのに対し、京都記念は別定戦ということもあり、よりG1戦線に近い馬が揃う傾向にあります。
今年の出走頭数は10頭と少ないものの、クラシックを賑わせそうな精鋭が集結しました。昨年クラシック路線で活躍した4歳牝馬で秋華賞馬のクロノジェネシスや、秋華賞とジャパンカップでともに2着に好走したカレンブーケドール、ダービー6着の4歳牡馬クラージュゲリエなどが上位人気となりそうです。そしてベテラン古馬勢からは、前走AJCCで2着となったステイフーリッシュ、前走小倉で行われた愛知杯で2着に好走し、これまで京都では4勝を挙げているアメリアブルーム、昨年秋に京都大賞典を11番人気で快勝し同じく京都で4勝を挙げているドレッドノータスなど、京都の舞台を得意とする古馬勢も多数出走してきました。
少数精鋭で施行されることになりましたが、有力視される4歳馬3頭がともに3か月以上の休み明けということもあり、十分に能力を発揮できるかどうかという不安があります。その他の有力古馬達においても、愛知杯2着のアルメリアブルーム、日経新春杯5着のプリンスオブペスカはともに斤量が増えますし、伏兵馬にも付け入る余地は十分ありそうです。
今回穴馬として最大に注目しているのはノーブルマーズです。ノーブルマーズはキャリア40戦の7歳馬で、メンバーの中で一番出走数が多い息の長いベテラン馬です。まだまだ活きのいい4歳勢と比較すると4倍以上ものレース数をこなしており、経験の豊富さは断トツ。ただ、ここ13戦連続して重賞に出走しておりますが、3着内に入線したのは3回のみと結果は残せておりません。4歳勢の上昇度と比較するとさすがに上積みはないだろうと思われるところかもしれません。
しかしながら、連対こそ1回のみですが、3着2回、4着3回、5着1回と掲示板には7回も載っており善戦は多いです。中には宝塚記念3着や、日経新春杯と京都大賞典で4着などレベルの高い一戦での善戦もあり、まだまだ侮れない1頭です。7歳となった今年も前走の中山金杯で4着とまだまだ衰えを感じさせない走りを見せております。
また、週末は雨予報も出ており、力を十分に発揮できない馬も多数でてきそうな気配がいたします。切れ味勝負では分が悪いですが、今の京都ならある程度前目で競馬ができてタフな馬場もこなせるノーブルマーズなら好勝負も可能でしょう。
ということで、今年の京都記念は経験豊富で安定感最上位のノーブルマーズの激走に期待したいと思います。