追い込み馬最大の弱点と言えるのが自身でレースを作っていくことが出来ないという点です。ペースが遅い場合や道中で不利を受けた場合など、実力以外の部分で人気を裏切ってしまうケースも多々見られます。そういった事態を避けるのが騎手の役目とは言え、前に多くの馬がいる中では先行勢よりも考えなくてはいけないことが多いように思えます。
今回注目したいスマートアルタイルも最高峰からの末脚が魅力の競走馬で、土曜京都10レースの河原町ステークスへと出走を予定しています。前走に引き続き武豊騎手が騎乗し、今回も上位人気が予想されます。
前走の2勝クラス戦では15頭立ての最後方から突き抜けて3馬身差、上がり3ハロンでも2番手に0.7秒差をつけ派手な勝利を飾りました。前回の勝ちっぷりから昇級初戦でも人気は余儀なくされることでしょうが、過去の戦績を見ると6度目の1番人気でようやくの勝利となっており、不向きな流れや脚を余した展開など人気を下回るシーンも多い1頭です。
それでも今回注目したい理由として武豊騎手との相性の良さというのがあります。前述の通り人気を下回る決着が多いスマートアルタイルですが、武豊騎手はこれまで3度の騎乗で6番人気3着、5番人気2着、1番人気1着と高水準の成績を残してきています。また、今回の京都コースも全3勝を挙げた舞台となっています。
同じく上位人気を形成しそうなエテルニテやマイネルオスカル、ヒルノサルバドールが前で競馬する馬のため目標にしやすい利点もあり展開も向きそうです。
過去5年のデータでは不思議と前走1着馬が勝てないレースとなっていますが、1番人気馬の連対率は100%だけに当日のオッズにも注目ですね。