【小倉大賞典2020予想】ヴェロックスに黄色信号?狙いたい穴馬とは?

冬の小倉競馬のラストを飾るのは、小倉の名物ハンデ重賞「小倉大賞典」です。ローカル競馬場のハンデG3ということもあり、高配当が飛び出すことも少なくない一戦です。

今年は昨年のクラシック戦線で活躍したヴェロックスが出走してきたことで、俄然注目度が高くなっています。皐月賞2着、ダービーと菊花賞で3着、そして年末の有馬記念にまで出走してきた馬がなぜここへ?という疑問も少しありますが、陣営としては賞金を加算しなければ今後のローテーションもスムーズにいきません。重賞タイトルがない身としてもここは確実に獲りたいところでしょう。

ただ、今の小倉の馬場は例年よりも長い12日開催ということもあり、また先週の雨などの影響もあり少々重たくなってきております。ヴェロックスは小倉でデビューした馬ではあるものの、跳びが大きい馬なだけにこの重たい馬場が思わぬマイナスとなるかもしれません。ハンデだけを比較するとトップハンデの57kgは恵まれた方かと思いますが、重たい馬場でのトップハンデも決して楽なものではないでしょう。

俄然人気を集めるであろうヴェロックスに黄色信号が灯っているということで、伏兵馬の台頭も十分あり得ると考えます。そんな中で今回激走を期待しているのがアンノートルです。

アンノートルは、6戦前に3勝クラスを勝利してオープン入りしますが、その後3戦して7着、13着、14着と大敗が続きます。陣営も試行錯誤しており2走前のディセンバーステークスでは初ブリンカーで挑んで10番人気ながら5着に好走。そして前走の中山金杯では14番人気で9着と敗れはしましたが、直線序盤では前が詰まって仕掛けも大分遅れながら勝ち馬とは0.5秒差まで詰めているので、決して悲観する内容ではありません。

ブリンカー着用のおかげかどうかは別として、近2戦を見る限りまだまだ狙えそうですし、ちょうど1年前に行われた1勝クラスの中山マイルでは重馬場の中で長く良い脚を使って完勝しており、道悪を苦にしないのもプラスです。父はダートの活躍馬も多く輩出しているアイルアヴアナザーで、今の重たい小倉の馬場が合う可能性は十分あると言って良いでしょう。

ということで、今年の小倉大賞典は実績文句なしのヴェロックスが優勝候補の最有力となりますが、舞台適性の高いアンノートルにも台頭する余地は十分あると見て、馬券に組み込みたいと思います。