元々は開催4週目に開催されていた七夕賞ですが、2013年からは開幕2週目へ。馬場状態が良好ということもあり、それまでのパワー優先の馬場ではなく、スピード優先の一戦へと様変わりし、過去3年の勝ち時計はいずれも1分58秒台。今年も、時計勝負に対応できる馬が上位進出となりそうな気配。
とはいえ、それまでの「荒れる重賞」という傾向はしっかりと継続されていて、過去3年とも3連単はいずれも10万円オーバー。昨年は100万円を超える大波乱となりました。今年も一筋縄では行かないメンバーとなりそうで、穴党ファンにとっては堪らない一戦となりそうです。
そんな混戦ムードを一刀両断してくれそうなのが、ルミナスウォリアー(牡5 美浦・和田正一郎厩舎)です。父メイショウサムソンということもあってか、2200~2400主体に使われていましたが、2000に距離を詰めることで、「崩れないが勝てない」イメージをすっかり払拭。前走は持ち時計を大幅に更新しての1分58秒1。時計自体もこの時季のものとしては非常に優秀であり、七夕賞で必要不可欠な時計勝負にも対応できることを証明したと言えるでしょう。当時が3ヶ月振りだったことを思えば、久々を叩いての上積みも大きく、ハンデ55キロも妥当なところ。
産駒初の重賞ウイナーは、アルテミスSを快勝したデンコウアンジュですが、牡馬はまだ重賞ウイナーが出ていません。牡馬勢初の重賞ウイナーへ。ルミナスウォリアーの走りに注目が集まります。