外国人ジョッキーの短期来日が全盛期を迎えていますが、通年走る馬としては結果が出る出ないに関わらず、主戦が固定できないという悩みがどうしてもついて回ります。G1などの檜舞台で一戦必勝という考え方もありますが、長い目で見て騎手と競走馬のコンビで育てていきたいというのもあり、陣営によりやり方はそれぞれ異なることでしょう。
今回取り上げたいのはデビューから1度も日本人騎手を乗せることなく7戦目を迎える美浦・堀厩舎の管理馬、ヒシイグアスです。今週土曜中山10レースに組まれている富里特別へと出走予定となっています。昨年のスプリングステークスでは3番人気、ラジオNIKKEI賞では1番人気に支持された素質馬でしたが、それぞれ5着、9着と人気に応えられず敗退。続く前走は自己条件に戻って2勝クラスへ挑むも1番人気2着という結果で長く足踏みが続いています。
今回も上位人気が予想されますが、立て続けに人気を裏切ってきた芝1800mの舞台へ再挑戦となります。危険な人気馬といった見方もできますが、今回も騎乗するミナリク騎手は短期免許ながら昨年もこの時期にきており、ヒシイグアスの6戦中3戦はミナリク騎手との戦績となっており、短期免許で来日している騎手としてはこのように乗りなれた馬というのは珍しいコンビかもしれません。
相手関係はおいておけば、これまでの戦績を見ると逃げが最も結果につながっている馬です。番手につけたスプリングステークスでもモタれる場面を見せて5着敗退と、歯車が噛み合わないときは思わぬ凡走に見舞われる可能性があり乗り難しい面はありそうですが、今週は中山記念で松岡騎手に替わってウインブライトの騎乗も受けているミナリク騎手の手綱さばきに注目したいです。