先日開催されたフェブラリーステークスはインティの連覇が掛かった一戦でしたが、ハナにいけなかったのか意図的に控えたのか、最終的には見せ場もない14着惨敗といった結果に終わりました。主戦の武豊騎手は2020年が始まり関西リーディングで3位と好調ではあるものの、UAEオークスのセランも3着と敗れてしまい、重賞が未だ勝てずに苦戦が続いています。
そんな武豊騎手ですが、今週末はサウジアラビアへ遠征の予定となっています。29日のキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるダート1200mのサウジアスプリントにマテラスカイ、同日同会場のダート1600mサウジダービーにはフルフラットと、栗東・森厩舎の2頭とともに挑みます。サウジアラビアは日本馬としては未知の領域となります。
ダート1200mでは昨年のドバイゴールデンシャヒーンで勝ち馬エックスワイジェット相手1.5馬身差の2着と健闘したマテラスカイでしたが、その後の戦績が続かずやや歯車の狂っている印象もあります。相手関係も未知数となる今回ですが、得意の1200mで巻き返しとなるかに注目が集まります。
そしてフルフラットは芝からデビューし2戦目で勝ち上がったところから一転して、昨年のブリーダーズカップ・ジュベナイルに挑戦。初ダートかつ海外遠征という厳しい条件でしたが5着とまずまずの成果を挙げ、今後に期待のかかる一頭です。
現在サウジアラビアがパート3国で創設年度ということで膨大な予算がつけられながらも所謂重賞競走という扱いにはなりませんが、強豪の揃ったレースで勝利することができれば武豊騎手にとっても弾みとなるかもしれませんね。