【但馬S予想2020】遅咲きの良血ブラヴァス、オープン入りで花咲かせるか?

ヴィブロス、シュヴァルグランと大物が立て続けに引退したことで目立つ場面が減った大魔神こと佐々木主浩オーナー。もともとが好きな牝馬の産駒を買い揃えていったら強豪が揃ってしまったといった背景もあるため、好きが高じて勝ちにつながっていた今までが幸運すぎたということもありそうです。現在はさらにファミリーを広げて自身の所有馬の産駒を所有しており、その中から1頭、遅咲きながら大舞台で芽が出る気配を見せてきているため注目してみたいと思います。

注目したいのは今週土曜、阪神の10レース但馬ステークスに登録してきたヴィルシーナの初仔、ブラヴァスです。2戦目で未勝利を卒業してからはエリカ賞で2着など芝中距離の適性を示し、クラシック路線も期待された一頭でしたが、若駒ステークスで4番人気の8着と大敗したこともあり、その後は放牧に出されて自己条件に絞ってローテーションを組まれています。

ここ2戦は福永騎手、スミヨン騎手が騎乗してきましたが、今回はここまで8戦中5度タッグを組んでいる武豊騎手の元へ手綱が戻る一戦となります。先日のサウジアラビア遠征ではマテラスカイで2着、フルフラットで1着と日本では重賞が勝てない2020年シーズンとなっていますが、相変わらずの存在感を世界へアピールしました。

栗東所属のブラヴァスですが、今回の舞台となる阪神コースはこれまで2度と経験が少ないながら、1着と2着が1度ずつと高い水準で安定しています。良血馬の主戦という立場の武豊騎手ですが、3度の勝利のうち1勝しかもぎ取っていないため、オープンへの切符をかけた今回はぜひ結果に繋げたいところ。

強豪ひしめく友道厩舎の管理馬ですが、ブラヴァスが厩舎の看板を背負うということもありうるかもしれません。今回も人気を背負いそうですが、ぜひ今後にも期待して注目したいですね。