先日の阪神JSでは9歳となったオジュウチョウサンが久々の障害をものともせず、昨年の中山大障害勝ち馬のシングンマイケルを完封する内容で勝利しました。障害馬は息が長いとは言いますが、しばらく平地で有馬記念など大レース勝利を目指して走っていただけに、改めてオジュウチョウサンの恐ろしさを印象づけた勝利でした。
石神騎手といえばオジュウチョウサンというイメージが鮮烈に焼きついてきましたが、オジュウチョウサンにもいずれ引退の日はやってきます。力のあるお手馬の確保は今でもしておきたいところ。というわけで今回取り上げるのはオジュウチョウサンの全弟コウキチョウサンと挑むペガサスジャンプステークスです。
障害入りした後は金子騎手と交互に騎乗するような形になりましたが未勝利脱出は石神騎手とのコンビで2番人気ながら5馬身差圧勝と、兄の背中は遠いもののようやく次のステップへ進めるようになりました。とはいえ1勝馬のままでは高いレベルのレースに使いづらいため、先々を考えると着実に収得賞金の加算はしておきたいところ。
中山大障害3着のメイショウダッサイや、同5着のルペールノエルの参戦もあり、実績上位組との対戦になりましたが、オープン入り2戦目となる今回はこのクラスの慣れも見込めるだけに、さらなる前進にも期待したいです。
何よりの好材料はオジュウチョウサンほどの人気を背負うには至っていないという点でしょう。同じ血統、同じ厩舎所属ということで今後にも期待のできるコウキチョウサンです。オッズが美味しいうちに馬券で取っておきたいというのも今回狙いたい理由の一つになります。
オジュウチョウサンも絶対王者となるまでに紆余曲折を経てきているため、先々大きな舞台で兄弟対決となる前に注目してみてください。