夢は次世代に、ファンディーナ初仔誕生

昨年なくなったウオッカが達成した偉業といえば64年ぶりの牝馬による日本ダービー制覇でしたが、それに勝る長期に渡り更新されていない記録を破るか期待が掛かっていたのが2017年皐月賞に岩田騎手騎乗で参戦した牝馬ファンディーナでした。

牝馬による皐月賞制覇は直近で第8回開催の1948年が最後で、当時としても達成すれば69年ぶりといったレースになり、直前のフラワーカップでのパフォーマンスから1番人気を背負っての出走となりましたが7着と敗退。その後は歯車が狂ってしまったのか、牝馬路線でも輝きを取り戻せないまま3歳の終わりに引退し、現在は繁殖牝馬となっています。

ペルシアンナイト、アルアイン、レイデオロ、スワーヴリチャード、ウインブライトといったそうそうたるメンバー相手に1番人気を背負った牝馬だけに、もっと競走生活を見ていたかったというファンは少なくないでしょうが、夢は次世代に紡がれていくというのも競馬の楽しみの一つ。

生まれ故郷の谷川牧場で繁殖入りしたファンディーナですが、今年の2月10日に父ハービンジャーの初仔が誕生しました。牝馬ということで母と同じ夢を見る事ができるかも注目ですし、同じターファイトクラブで募集する予定とのことで、クラブ会員としては募集が待ち遠しいところではないでしょうか。

そして今年の種付けにはロードカナロアが予定されているということで、今後も楽しみの大きい期待の繁殖牝馬となっています。

タイ語で「良い夢を」という意味を名付けられたファンディーナ。次の世代で叶えられるかどうか、産駒の成長が待ち遠しいですね。