7月18日(日)の福島競馬のメインレースは、芝1200で行われるバーデンバーデンカップ。ハンデ戦らしく、いかにも混戦模様といった感がありますが、注目馬はアットウィル(牡6 栗東・高橋義忠)です。
1600万下を勝ち上がるまでに13戦と時間を要してしまいましたが、昨年9月以降は1度も3着を外さない充実振り。元々、新馬快勝→函館2歳S1番人気と、高い素質を評価されていた馬ですし、前走の競馬が一つのキッカケとなれば、昇級戦といえどもそうヒケは取らない印象。ハンデも前走比3キロ減なら不満はなく、みちのくS2着の内容から福島コースに不安もありません。
そしてこの馬のもうひとつの強みが、『短距離に強い血統』であるということでしょう。母は芝1200で3勝を挙げたアフレタータ。全姉ファインチョイスは2011年の函館2歳Sの勝ち馬で、引退するまでに挙げた4勝すべてが芝1200という生粋のスプリンター。半妹キャンディバローズも、芝1400のファンタジーS快勝の短距離馬で、母系を遡ってみると多くの短距離馬にあたることがわかります。
少し遠回りはしましたが、元々の素質に加えて血統面の裏付けと、好走条件が噛み合いそうな印象だけに連勝の予感も十分。ここは、姉妹に続く重賞ウイナーへとなるための第一歩となることでしょう。