コロナウイルスの影響で無観客競馬が続いており、先週は史上初となる無観客でのG1開催となりました。今週もG1の大阪杯が開催されますが、先週に続いて2週連続での無観客G1となります。
大阪杯はG1となり今年で4年目となりますが、今年は中止とはなったものの同時期にドバイワールドカップがあることも影響しており、出走頭数は12頭と少なめです。
とは言え、ブラストワンピースや、ワグネリアン、マカヒキ、ラッキーライラック、クロノジェネシスとG1馬が5頭も揃い、昨年のクラシックで活躍したダノンキングリーなども加わり、それなりの好メンバーになってくれました。
そんな中で今回とくに注目しているのは、ステイフーリッシュです。ステイゴールド産駒の5歳牡馬で、3歳時には京都新聞杯を制し、ダービー、菊花賞にも出走した馬ですが、古馬となってからはG2で2着2回3着1回、G3で2着2回3着と勝てないながらも悪くない成績を残しています。G1では昨年の大阪杯で12番人気の13着と大敗しており、今年も伏兵的な立場での参戦となりそうです。
今年の出走馬12頭を見てみますと、少頭数で逃げ馬不在といった状況で、先行馬の中でも人気のなさそうなステイフーリッシュが逃げの手に出る可能性もなくはないでしょう。
少頭数でのスローの逃げとなれば展開利が見込めますし、前々走のアメリカJCCでは最後の直線で一端先頭となってから残り200mまではブラストワンピースの追撃をしのいでいたように、粘りのあるところは見せております。そこから200m短縮となる2000mなら、残ってくれる可能性も高くなるでしょう。
先週の高松宮記念では、降着にこそなりましたが、1勝馬のクリノガウディーが先行して1着に入線しており、1勝馬だからこそ一世一代の勝負ができたとも言えるでしょう。
昨年の大阪杯では後方から進めてそのまま見せ場なく沈んだステイフーリッシュにとっても、ここは昨年とは違った戦法で攻めていくしかないようにも思えます。