【忘れな草賞2020予想】シンハライトの全妹ライティア、オークスへ向けて必勝態勢か

この時期の3歳牝馬限定の阪神リステッドレースということで「残念桜花賞」と不名誉な言われ方もされがちなレースですが、オークスへの登竜門という側面もあり、桜花賞への出走を逃した実力馬の台頭もありえるだけに見過ごせないレースです。

古くはヒシアマゾンのライバルでもあったチョウカイキャロル、この10年でもエリンコート、ミッキークイーン、そして昨年のラブズオンリーユーがこのレースを勝利してオークス制覇へと道をつなぎました。

今年は登録12頭で、1勝馬の登録が多いメンバー構成となりました。今回注目したいのは、全姉に桜花賞2着、オークス1着のシンハライトを持つライティアです。父は異なりますが、この血統からはシンハライト以外にもマーメイドステークスを勝利したリラヴァティなどがいます。

ライティアの前走エルフィンステークスでは桜花賞でも有力視されているデアリングタクトの2着ということで賞金加算ならず桜花賞は断念。この忘れな草賞でオークスへ向けて巻き返しを図ります。

デビューから2戦は北村友一騎手が手綱を取ってきましたが、前走から武豊騎手に乗り替わりとなりました。先々のことは不透明ですが、距離延長に期待が持てる血統背景だけに、今回勝ってオークス参戦といきたいところです。

キャロットファームの募集総額6000万円というのは牝馬にしては高額といえます。ここでも賞金加算に失敗し、やむを得ずオークストライアルを目指すとなると今度は出走除外の可能性もあります。また、出走叶い権利が取れたとしても、本番へ向けて余力を残しておけるかといった懸念もあり、どうにか勝っておきたい一戦。陣営としてもきっちり仕上げてくるのではないかと思われます。

とはいえ、当然のことながら前述の理由がそっくりそのまま当てはまる他の陣営も少なくないでしょう。血統面で言えば阪神大賞典勝ち馬ユーキャンスマイルの全妹ルビーカサブランカも注目を集めそうですが、クラシックホースの近親はライティアのみということで、人気を背負うことにはなりそうですが期待に応えられるか要注目です。