昨年は不遇とも言える一年を過ごすことになったミルコデムーロ騎手ですが、今年はドバイ遠征を見送った結果ラッキーライラックでの大阪杯勝利に結びつくなど、昨年に比べても騎乗依頼される馬質も向上が見られ、全盛期に戻りつつあるように見えます。
そんなデムーロ騎手にさらなる上積みとも言える騎乗依頼が舞い込んだのが、土曜阪神のメインレース・阪神牝馬ステークスに登録のあるシゲルピンクダイヤとのコンビです。本来なら主戦の和田騎手が騎乗予定だったと思われますが、高松宮記念の斜行による騎乗停止を受け乗り替わりとなりました。
阪神コースはこれまで3戦して2回の2着が最高着順ですが、その2回がチューリップ賞、桜花賞でのものということで、この時期の芝1600mという条件を考えるとデムーロ騎手としても、勝ち負けの見込める強い馬が回ってきたといったところではないでしょうか。
おそらく陣営が本番に見据えているのはヴィクトリアマイルだろうと思われます。オークスで5番人気12着と大敗を喫していることもあり、父ダイワメジャーという血統背景からも距離が原因であるのは否めないものの、昨年の秋華賞では3着まで来ており、右回りで輸送のない関西圏のほうが狙いやすい馬であるというのは間違いなさそうです。
同じく昨年の牝馬クラシックを賑わせたダノンファンタジーやシャドウディーヴァ、さらに芝のマイル重賞で連勝流のサウンドキアラなどの参戦も予定されていますが、前走の京都牝馬ステークスは若干距離が短かったうえに、出遅れて自分の競馬ができないまま7着に敗れていることもあり、今回も上位人気は予想されますが馬券妙味はありそうです。
ここで勝っても次は主戦の和田騎手に手綱が戻る可能性も当然ありますが、大阪杯に続いて阪神競馬場の重賞の連勝なるか、デムーロ騎手の手綱さばきにも注目です。