無観客競馬が続いておりますが、春のG1戦線もいよいよクラシック路線に突入しました。牝馬クラシックの第一弾を飾るのは「桜花賞」です。

フルゲート18頭の産駒を見ますと、ディープインパクト産駒6頭をはじめ、ハーツクライ3頭、キズナ2頭、ダイワメジャー2頭、ロードカナロア、スクリーンヒーロー、ジャスタウェイ、ゴールドアリュール、エピファネイアが各1頭と全ての馬が日本を代表する競走馬となっており、それぞれの父を思い出しながら楽しめる好メンバーが揃いました。

中でも注目しているのは前走でフィリーズレビューを勝ったジャスタウェイ産駒のエーポスです。

前走はハイペースが嵌っての差し切り勝ちという内容でした。フィリーズレビュー組は1400mという距離もあってか桜花賞では評価が落ちがちですが、最後の直線で前が塞がり、立て直してから伸びきった脚を見ると1600mでも十分走れそうです。デビュー以来3戦はいずれも1600mのレースを走っているので特に問題もないでしょう。

2走前のエルフィンステークスでは4着で、2戦無敗で桜花賞に出走してきているデアリングタクトが1分33秒6という好時計で勝利したレースでした。エーポスは勝ち馬から0.8秒差の4着ということで差はつけられましたが、馬場の重さの割にはかなり流れたレースで、前傾ラップを2番手で追走しての4着なら悲観する必要はないでしょう。エーポスと同じような位置取りで先行していた馬達がいずれも大敗していることを考えれば、強い競馬をしたとも言えるでしょう。

続くフィリーズレビューでは初めて10番手という後方の位置取りからとなりましたが、それでも差し切り勝ちを果たしたことに、さらに能力の高さを感じました。阪神の坂でもあの末脚なら通用する可能性は高そうです。

父ジャスタウェイはハーツクライ産駒で、ハーツクライ産駒の成長力はジャスタウェイが証明済み。まだまだ今後が楽しみな1頭ですし、G1戦線でも通用する素質はある馬です。ということで、牝馬クラシック第一弾となる桜花賞は、素質馬エーポスの激走に期待して勝負したいと思います。