桜花賞に続いて上位人気が1, 2着という手堅い決着となった皐月賞でしたが、馬券にこそ絡めなかったものの、先行馬が崩れるなか4着に粘り込んだ17番人気ウインカーネリアンの走りは印象的でした。騎乗した田辺騎手はロゴタイプでの安田記念勝利や、コパノリッキーでの単勝万馬券など、先行馬に騎乗したときの意外性は健在といったところでしょう。
そんな田辺騎手ですが、今週は東京競馬場が開幕週ということで、コースが替わって見直したい1頭に騎乗するため注目したいと思います。
エピファネイアにクラシック制覇こそ先を越されたものの、重賞勝利数ではリードしているキズナの産駒、ショウナンハレルヤに騎乗してオークストライアル・フローラステークスへと挑みます。父キズナは日本ダービー馬、そして母父クロフネもNHKマイルカップ、加えてジャパンカップダート勝利など東京競馬場を得意としていた競走馬です。
前走のフラワーカップでは12着と大敗しており、着順だけ見るとオープンでは厳しそうなイメージもありますが、牡馬相手のセントポーリア賞を勝利している点、さらに前走は直線で不利があっての内容ということもあり、このクラスで頭打ちと決めつけるのは早計に思えます。
初戦の牝馬新馬戦、2戦目のセントポーリア賞ともに道中2番手追走から抜け出す競馬で勝利しており、前目につけて早め抜け出しという戦法があっているように思えます。また、開幕週ということで前が止まらない可能性を考慮すると展開も向きそうです。
今年は桜花賞馬、皐月賞馬ともに無敗のローテーションできているだけに、牙城を崩すのは簡単ではなさそうですが、ここで挑戦権を獲得できるかどうか、今回は前走より人気を落とす可能性も高く、穴馬としてぜひ狙ってみたいところです。