今週は日本一距離の長い平地G1、天皇賞春が京都競馬場で行われます。

今年は出走頭数が14頭、G1馬は連覇を狙うフィエールマンとキセキの2頭のみとやや寂しい感じもありますが、阪神大賞典の1～3着、日経賞の1～3着とトライアルの上位がしっかり揃っており長距離チャンピオン決定戦として十分ハイレベルなレースとなりそうです。

その中でとくに注目しているのは日経賞・6着のエタリオウです。

G1勝利こそないものの、3歳時には菊花賞でフィエールマンの2着、昨年の天皇賞春でも4着とG1長距離戦線で活躍しており能力はG1クラスと言っていでしょう。

1勝馬ながら重賞は2着4回と勝ちきれないところがありますが、安定して上位に来る力がある馬です。ただ、昨年の天皇賞春4着後は、9着、5着、7着、10着、今年初戦の日経賞では6着と近走は凡走が続いています。

復活に黄色信号が灯りかけたように思えますが、前走の日経賞は6着ながら復活の兆しが垣間見えた内容であったと感じます。

スローペースの中で、4コーナー良い手応えで2番手まで押し上げ、直線は一瞬突き抜けるか思いましたが、一緒になって押し上げてきたスティッフェリオに追い負け、さらに後方から追い上げたミッキースワローとモズベッロら5頭に差されてしまいました。

エタリオウが今年初戦だったのに対して、他の5頭はいずれも今年2戦目、3戦目とレースを使ってきていた馬でしたので、2走目の上積みが見込める今回は前走以上の伸びが期待できそうです。加えて、前走は中山の急坂でスピードが落ちた感があっただけに、京都替わりという点もプラスに働きそうです。これまで京都コースでは掲示板を外したことがない京都巧者で、復活するには絶好の舞台と言えるでしょう。

さらに今回は、現在リーディングトップの川田騎手に乗り替わります。勝ち切れる騎手に乗り替わるのは魅力的ですし、川田騎手は今年京都競馬場の芝レースで驚異の勝率35.8%を誇っています。人馬ともに京都巧者ということで期待度の高いコンビです。

ということで、今年の天皇賞春はエタリオウと川田騎手のコンビのG1初制覇に期待したいと思います。