皐月賞のコントレイル、天皇賞(春)のフィエールマンと1番人気の勝利が続いている中央競馬のG1ですが、今週は混戦の予想されるNHKマイルカップが日曜東京メインレースに組まれています。フルゲート18頭に登録22頭で、1勝馬のスマートクラージュは除外対象となっており、本賞金900万円の9頭が6つの枠を抽選で争うことになりました。
上位人気を担いそうなコンビとしては、デビューから3連勝でここに挑む毎日杯勝ち馬のサトノインプレッサに継続騎乗となる武豊騎手、そして武豊騎手からルメール騎手へと乗り替わった桜花賞2着馬レシステンシア、アーリントンカップを勝利し優先出走権を得たタイセイビジョンと石橋騎手、石橋騎手からレーン騎手に乗り替わりとなったニュージーランドトロフィー勝ち馬のルフトシュトロームなどがあげられます。
そんな中で今回注目してみたのは、デビューから乗り替わりなく7戦を走ってきた原田騎手とプリンスリターンのコンビです。勝ち星こそ、ききょうステークス以降ありませんが、朝日杯FSで5着、シンザン記念で2着、アーリントンカップで3着と、いずれも人気以上の結果を高水準で出しており、今回はここ2戦以上に人気薄が予想されるだけにオッズにも期待できる1頭です。
また展開面を見ると、有力視されている馬の中ではレシステンシアが前目に付けることは予想されますが、サトノインプレッサ、タイセイビジョン、ルフトシュトロームともに控えて末脚のキレで勝負してきた馬たちなので、先行して安定感のあるプリンスリターンにとっては展開の利もありそうです。
7戦で掲示板外に崩れたのが、すずらん賞のみという安定感で、先日の天皇賞(春)で2着になったスティッフェリオのように、あっと言わせる粘りを見せられるか、注目したい1頭です。