3勝クラスは、オープン、リステッドレースに向けて必要な条件戦卒業試験ともいえます。1クラス、2勝クラスを連勝でとんとんと勝ちあがってきた馬でも、3勝クラスで打ちのめされるといったケースが見られるように、分厚い壁が立ちはだかっている印象があります。
土曜東京10レースに組まれている芝1600mの3勝クラスの特別戦・湘南ステークスには、クラス卒業に目処をつけたと思える前走2着馬が、登録12頭中4頭とハイレベルなレースとなりそうなメンバー構成となっています。
叩き2戦目で良化が見込めそうなブラックタイド産駒・アガラスには久しぶりにルメール騎手が騎乗予定となっており、昨年はNHKマイルカップにも参戦してきたルーラーシップ産駒・ヴィッテルスバッハには乗り替わりで武豊騎手、デビュー以来4着以下がない安定感を誇るジャングルポケット産駒のピースワンパラディには新コンビとなる川田騎手、そしてここ6戦で連を外していないファルコメンには、前走に引き続きレーン騎手と、確保されている騎手もハイレベルといえます。
過去5年のデータでは、ここ4年は外国人騎手が連に絡む傾向が出ており、アガラス、ファルコメンは馬券検討からは欠かせない馬になりそうです。レーン騎手は昨年レジーナドーロでこのレース2着に敗れており、本人が覚えているかはわかりませんが、雪辱を期すには十分な期待馬で今年も参戦となりそうです。
前走で結果が出なかった組としては、トリトンステークスで2番人気11着と大敗しているアントリューズが全3勝を挙げている東京コースに戻ってどこまでやれるか注目といったところですが、上位人気総崩れは考えにくいだけに、馬券検討は点数を絞って狙いたいところです。