今年に入り障害界に改めて復帰した絶対王者オジュウチョウサンは平地での重賞、有馬記念といったG1出走の経験を経て結果的に障害専属だったときよりも強くなってしまった感もあります。
果たしてオジュウチョウサン引退までに真っ向勝負で土をつけられる馬が登場するかどうか。中山大障害はまだまだ先の話になりますが、そんなオジュウチョウサン打倒を狙う馬たちが集まったのが今週土曜京都8レースに組まれている京都ハイジャンプです。
打倒オジュウチョウサンということであれば若手の台頭を期待したいところですが、今回は8歳タガノエスプレッソ、10歳ルペールノエルと高齢馬が人気を担いそうで、今後のことを考えると若手の台頭にも期待したいところです。4歳からはアスターブリザード、クリノライジンが未勝利戦脱出後いきなりのG2登録となっていますが、G1の経験も積んでいる古豪相手にいきなりの挑戦は少々荷が重いように感じます。
今年の登録馬は14頭ということで除外なく出走可能となっていますが、登録している全馬が京都競馬場の障害コースで未勝利、もしくは未経験ということでコース適性面で見るとやってみないとわからない、難しいメンバー構成となった印象です。
昨年は8番人気シゲルヒノクニ、4番人気ピエナクルーズによる波乱決着となったレースで、3連単は61万馬券になりましたが、今年は混戦ということもあり逆にそこまでの高配当は狙えないかもしれません。
過去10年のデータでは8歳以上が3勝、2着5回、3着3回と8歳未満に対して遅れを取っています。10歳馬のルールプロスパーが2015年に優勝していますが、8歳馬は2着までといった内容で推移してきており、そのうち一度は8歳時のルペールノエルのものということで、ルペールノエルにとってはプラス材料といえるかもしれませんが、その他の8歳馬たちの取捨が今回は重要になりそうです。
三木ホースランドJSを制したタガノエスプレッソあたりが人気を集めそうですが、こちらも8歳馬。中山新春ジャンプSを5馬身差で完勝し、障害路線で花開いた6歳馬のスプリングボックスの成長にはまだまだ期待できそうで、王者への道を開いていく可能性は十分ありそうです。
長らく障害界を牽引してきた王者・オジュウチョウサンにうってかわるような強者の誕生を期待したいと思います。