昨年はわずか4走、うち国内3戦と競馬ファンからすれば寂しいローテーションを取った女王アーモンドアイが、今週のヴィクトリアマイルで2020年の始動戦を迎えます。3歳時も間隔をあけたローテーションが組まれていた馬ですが、今年はコロナウイルスの影響を受けて始動予定だったドバイでのレースがなくなってしまい、有馬記念から5ヶ月の休み明けとなりました。
海外遠征が難しいご時世とあって、このあとの選択肢は安田記念か宝塚記念あたりになりそうですが、連勝が続いていた3歳時と異なり昨年は4戦2勝と、数字で見るとやや物足りない結果に終わってしまったため、久々の牝馬限定戦で復活の狼煙をあげられるのか、注目が集まります。
前走大敗とはいえ単勝1倍台が予想されるアーモンドアイですが、大きな不利があったとは言え昨年の安田記念で3着となった同じ舞台かつ昨年よりも勢いのない状態での復帰緒戦ということで、馬券妙味という点では他の馬から狙っていくのも手かもしれません。
そこで今回注目したいのは、父クロフネ、母フサイチエアデールのビーチサンバです。皐月賞のコントレイル、かしわ記念のワイドファラオで上半期好調な福永祐一騎手が継続騎乗となります。
2歳新馬戦を勝利後は重賞戦に参加し続け、いまだ1勝馬のままですが収得賞金2750万円という内容から勝ち味に遅い点は否めませんが、これまでに大敗を喫したのはオークスでの15着のみで、昨年のクイーンカップではクロノジェネシス相手にクビ差2着と、牝馬限定のこの距離であれば期待が出来る1頭と言えます。
ワンパンチ足りない現状に活路を見出す一戦となるか。東京コースでは3戦して2着が2回。距離適性面での厳しさがあったオークスを除けば高いアベレージを誇っているだけに、穴馬として狙い目ではないでしょうか。