今週の日曜日、春の牝馬No1決定戦ヴィクトリアマイルが行われます。ヴィクトリアマイルが始まった当初はやや低く見られたところもありましたが、牝馬のトップホース達が集結する見応えのある一戦で、これまで多くの名牝を輩出してきました。

さらに今年は、最強牝馬であり最強ホースとも言われているアーモンドアイがドバイが中止になったことで同レースへの出走が決まり、俄然注目度もアップしています。アーモンドアイ以外にもラヴズオンリーユー、ノームコア、ダノンファンタジーといったG1馬はじめ、牝馬重賞路線の常連馬から現在連勝中の上り馬など、素晴らしいメンバーが揃いました。

これまでのヴィクトリアマイルの過去10年の傾向を見ますと、4歳馬が6勝、2着7回と断然の成績を誇っています。今回7頭の4歳馬が出走していますが、その中で東京競馬場の重賞で結果を残しているのは、オークスを勝ったラヴズオンリーユー、フローラステークスで2着のシャドウディーヴァ、そしてアルテミスステークス、クイーンカップと2回2着のあるビーチサンバの3頭のみとなります。

そんな中で今回とくに注目したいのはビーチサンバです。

2歳時にはアルテミスS・2着、阪神JF・3着、3歳時にはクイーンC・2着、桜花賞でも5着に善戦しており、勝ちきれないまでもマイル重賞路線では安定した成績を残しています。

ラヴズオンリーユーはG1馬ですが、2000m以上の中・長距離路線で活躍している馬ですし、今回は半年の休み明けということで十分に力を発揮できるか不安です。3頭の中では一番マイル適性が高そうな気配がいたします。

アーモンドアイにも同じことが言えますが、過去10年で3着までに入った30頭で今回が年明け緒戦だった馬は1頭もいません。いくら最強馬アーモンドアイと言えども、力のいる東京マイルで1分31秒台と言う高速になりやすいことを考えると、休み明けの不利は想像以上かもしれません。

また鞍上の福永騎手は、昨年はプリモシーンに乗り2着、先週のNHKマイルではギルデッドミラーで3着に、昨年の安田記念はインディチャンプで勝利と東京マイルG1で3戦連続で馬券圏内に入っているのです。ビーチサンバも福永騎手もヴィクトリアマイルで好走する要素の多いコンビと言って良いでしょう。

ということで、今年のヴィクトリアマイルはプラス材料の多いビーチサンバと東京マイルの成績が良い福永騎手とのコンビが大混戦レースを制してくれると期待します。