夏の札幌競馬の名物牝馬限定のハンデ重賞クイーンステークスが日曜日に行われます。今年は例年以上にメンバーが揃った感があります。
まずは、忘れな草賞を勝ちオークスでも穴人気となったロッテンマイヤー、古馬勢からは昨年の勝馬メイショウスザンナ、2着のレッドリヴェール、古馬重賞の常連であるウインプリメーラ、リラヴァティ、マコトブリジャール、シャルールなどある意味どの馬からでも狙えそうな好メンバーが出走してきました。
その中で注目は、3歳馬ロッテンマイヤーです。オークスでは穴人気で13着と大敗してしまいましたが、前々走はオープン忘れな草を勝ち、3走前は府中のマイル戦クイーンカップでNHKマイルを制したメジャーエンブレムの3着に食い込んだ実績を持っています。
まあ今回も穴人気するとは思いますが、それでも前走の13着が懸念されてある程度は人気落ちとなるでしょう。でも今回は斤量が前走から4kg減の51kgとなります。同じ3歳の1000万下条件で足踏みしているカトルラポールと同じ斤量が設定されているのです。ロッテンマイヤーは前目につけれるだけにより好走する可能性が大と見ています。ならば、人気は落ちて好走の確率が増えるのですから狙わない訳にはいきません。
さらに今回は、開幕馬場と言うことで先行有利なのは間違いないのですが、意外と先行馬が揃いました。近走成績の悪い馬などは、思い切った逃げの手に出ることも十分考えられます。そうなると、スローではなくよどみのないレースになる可能性が高くなるので若いロッテンマイヤーにとっては、一見すると不利になりそうなのですが、そこを覆すのが父クロフネという血統と51kgの斤量なのです。
お父さんのクロフネは、ダートでの衝撃的なレースっぷりのイメージが強すぎるのですが、芝でもNHKマイル、毎日杯を勝ち、ダービー5着していますが、よどみのないレースでの逃げ先行が持ち味の競馬をしていました。その傾向は産駒にも引き継がれていますので、スローでの切れ味勝負よりもよどみのないレースでの根性比べの方が向いているのです。その根性比べをした時に、やはり活きるのが51kgの斤量となるでしょう。
札幌競馬の開幕を飾るクイーンステークス。クロフネ産駒のロッテンマイヤーが血統と斤量を活かして好走することは間違いないでしょう!