今年のダリア賞もメンバーは超手薄。最終登録9頭。これを見るだけでも寂しいがそのうち5頭が未勝利馬。しかも初戦を1番人気で勝つなどのスター性の高い馬もいない。このレースは早熟短距離馬救済レース的な存在になっている。このレースからクラシックホースが出る確率は天文学的数値だろう。それほど、このレースとクラシックレースは縁がない。本当にクラシックで勝負をかける馬はまだまだ始動しない時期。それか1発で新馬勝ちして成長を促す放牧に出すので、この時期は、そういった馬もいない。
完全に仕上がり勝負。早熟馬の中にはいま、まさに成長のピークを迎えている馬もいる。今が正に生涯で一番輝いているとき。2歳の8月がピークでは馬主に取ってどんなに格安馬であっても楽しめる時期が短すぎて手放しでは喜べない。
やはり一番良いのは持続型。クラシックで能力が9割まで来て、古馬で10割。そこからだんだん落ちていくタイプ。この持続型が一番馬主的には楽しめる。ダリア賞はボーナス支給レースなだけに出走する陣営は真剣そのもの。勝負をする以上どんなに揶揄されようが、勝ったものがち。勝負とはそういうものである。確かにダリア賞はかなりメンバーが薄い。それでもオープン競争に変わりはない。出走するからには、当然どの陣営も勝ちに行く。