今週は、中央競馬最大イベントの1つである東京優駿、ダービーが開催されます。その直後のレースには長距離重賞の目黒記念が行われ、ダービーで負けたファンにとっては一発逆転の機会となります。ダービーの余韻冷めやらぬまま開催されるレースということで、色んな興奮で予想も満足にできないかもしれません。それだけに、今のうちからしっかり予想していきたいものです。
今年の目黒記念は、フルゲート18頭が出走し、ダービーの有力馬に騎乗しているトップジョッキー達が 連続して乗っていることもあって、ダービーよりも予想の難しさに拍車が掛かっているようです。
そんな中で、注目しているのは、ダービーでアルジャンナに騎乗する浜中騎手鞍上のメートルダールです。
今回の目黒記念の出走馬を見てみると、今年になって馬券圏内に入っている馬が9頭に対して、入っていない馬が9頭と今年好調馬と不調馬がちょうど半数で分かれています。人気になりそうなのは、当然のように好調馬の方で、重賞で2戦連続馬券圏内の後大阪杯9着だったステイフーリッシュをはじめ、現在3連勝中のキングオブコージ、阪神大賞典で8着もそれまで3連勝中だったボスジラ、2月のダイヤモンドステークスで3着のオセアグレイト、そのダイヤモンドステークスを最低人気で勝利して驚かせたミライヘノツバサ、メトロポリタンステークスを勝ったウラヌスチャーム、同レース3着のタイセイトレイルあたりとなりそうです。
それら有力馬と比べると、メートルダールは今年になって半年ぶりの新潟大賞典で復帰し7着に終わっています。昨年はAJCCで3着の後、13着、9着、7着、8着、8着と惨敗続きでした。成績的に明らかに不調馬側ですが、今回は比較的好条件が揃っている1頭であるとも感じます。
まず、東京競馬場での成績ですが、これまで7戦して4勝3着2回5着1回と素晴らしい成績を残しており、今回の出走馬を見渡しても一番と言える成績です。また、昨年の敗退続きの間は東京競馬場での出走がなく、実に今回が2017年6月以来と14戦ぶりの東京競馬場での出走ということでようやく適性の高い舞台へ出走がかなったとも言えるでしょう。
また、メートルダールのお父さんのゼンノロブロイは、現役時代ダービー2着、ジャパンカップで1着3着など東京競馬場で行われる2400mG1で大活躍した馬ですから、産駒も血統的には得意なはずです。さらに目黒記念では特に好成績をあげていて、ルルーシュ(2013)、コスモロビン(2012)、ハートビートソング(2011)と3年連続で馬券圏内に入っています。
メートルダール自身、これまで2000mの距離を中心に使われ、東京競馬場での2400m~2500mの距離は5着だった青葉賞のみです。近走も2000m中心でしたが、3走前に京都大賞典で14番人気ながら8着だったのですが、捲り気味に進出して見せ場がありました。年齢とともに距離適性が伸びてきていたと考えれば、今回の距離2500mというのは非常に可能性も秘めています。
ということで、目黒記念は、ゼンノロブロイ産駒のメートルダールが東京競馬場適性と距離適性の秘めた可能性で完全復活を果たすことに期待したいと思います。