まだ歴史が浅いにもかかわらず、そうそうたるメンバーが勝利しているレース。それがレパードSです。ジャパンダートダービー後に組まれるうえに、夏休み中ということもあり、メンバーがそろうのか?と思って毎年見ていますが、歴代勝ち馬にはドバイワールドカップでヴィクトワールピサと接戦を演じたトランセンドやホッコータルマエ、アジアエクスプレスの名が光ります。
今年は大本命に押されそうな馬がケイティブレイブ。ジャパンダートダービー2着からここに挑むだけに、格下相手に楽勝か?と思えるローテではありますが、不安材料が実は2つあります。
まず最初が脚質。過去7回行われてきましたが、逃げ切り勝利はなんと一度もなし。2番手抜け出しで勝利している馬が多いように、先行有利なのは間違いないのですが、逃げ馬は掃除されてしまうケースが多いです。2着にはサトノプリンシパル、クライスマイルと逃げ馬が食い込んではいますが、今回は前記2頭よりも圧倒的に人気します。マークが厳しくなることが戦前から予想されるだけに、大きな壁となります。
次に枠です。先行馬有利ということで、内枠をひいた馬が有利かと思いきや、1,2枠に入った馬は過去連対すらしていません。中には1番人気だったイジゲンも該当しておりあなどれないデータとなります。万一ケイティブレイブがこの枠をひいたら、さらに危ない人気馬となりそうです。
ただ今回頼もしいのが鞍上でしょう。逃げて結果を出してきたケイティブレイブですが、古くはトゥザヴィクトリーを差して勝利させたマジシャン・武豊騎手が今回も鞍上だけに、逃げにこだわらない可能性もあります。
2つの壁を突破して、秋には古馬との対戦に夢をつなぐか。はたまた、逃げ馬の宿命で8回目の今回も敗れ去るのか。楽しみな一戦となります。