今年はデムーロ・ルメールの両外国人騎手のリーディング争いが濃厚と見られていましたが、8月現在、トップは美浦の戸崎圭太騎手。原因としては、デムーロ・ルメール騎手がフリーとはいえ栗東所属ということで、鬼のいぬ間に、じゃありませんが美浦の有力馬をきっちり勝たせている、というのもありそうです。もちろん腕が確かなのは間違いありません。
ですが、日本を愛し、毎年乗りたいと思うのは何もこの2人だけではないようです。今年の秋はさらに熱い女が日本に帰ってきます。リサ・オールブレス騎手が短期免許での再来日を決めました。
2015~16シーズンで170勝を地元ニュージーランドで挙げての再来日。藤田菜七子騎手も尊敬してやまない世界屈指の女性騎手のひとり。41歳でこの戦績を残しているだけに、騎手人生は下り坂どころかまだ上り坂の途中なのでは?と思えます。
続いて「再」の文字がつくのがダリオ・バルジュー騎手。昨年は残念ながらJRAの騎手免許は落ちてしまいましたが、今年も再受験を決意。イタリアでは日本語教師をつけて勉強しているとのこと。
デムーロ騎手にいたっては、武豊騎手に岩田騎手よりも日本語がペラペラだと言われるほどに勉強しています。本気で日本で結果を出したいなら、やはり日本語という壁は避けずに真っ向から向かい合うべきではないか、とわたしは思います。フランスやイギリス、アメリカで成功したいなら英語、フランス語が不可欠なように。日本競馬で結果を残したいなら日本語は少なくとも学ぶべきだと。
両騎手とも、まだ日本で大成功とまではいえる戦績は残せていません。ただ、今年の二人は一味違う!そんな印象を受けました。かたや日本での短期免許後にニュージーランドで結果を残し、かたや初の夏競馬に参戦しつつ昨年のリベンジを期す。今年の秋、冬に大きな果実が実ることを期待して応援したいと思います。