上半期の中央競馬の総決算となるのが日曜阪神メインレース・宝塚記念です。春の天皇賞馬フィエールマンは早々に回避を決め、アーモンドアイは秋の天皇賞へ向けて休養に入り、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユーは鳴尾記念2着からここへは参戦を見送っているものの、大阪杯を牝馬ワンツーフィニッシュで決めたラッキーライラック、クロノジェネシスの再戦もあり、例年と比べてもなかなかの好メンバーが揃ったのではないでしょうか。
若干残念に思えるのが、関東からの参戦がブラストワンピース、グロリーヴェイズの2頭のみ、所属騎手に至ってはトーセンスーリヤで参戦の横山和生騎手のみということで、開催地が阪神であるということを加味しても関西優勢の現状を象徴するような上半期のグランプリ開催となりました。
今回注目したいのは大阪杯1着からG1連勝を狙うラッキーライラックとM.デムーロ騎手のコンビです。
前走の大阪杯ではクロノジェネシスとのクビ差接戦を制し、昨年の府中牝馬ステークス以降ハイレベルなメンバーに混ざっても馬券圏内を外さない安定感が魅力の一頭です。前走から1ハロン伸びる今回も昨年のエリザベス女王杯での優勝、香港ヴァーズ2着を見ると距離不安はないでしょう。
また、昨年香港ヴァーズで敗れたグローリーヴェイズは休み明け初戦、なおかつ阪神競馬場は初参戦というのは不安要素となります。そして未対戦組では上位人気の予想されるサートゥルナーリアも500kgを超える大型馬だけに、3ヶ月の休み明け初戦にG1挑戦というのは若干信頼度を落とす要因となるため、再度一流牡馬を相手取っての大駆けに期待したいところです。