今週は雨が続く九州地方。週末日曜は小倉で北九州記念(G3)が開催されるが、馬場状態が気になるところだ。19日時点の天気予報によると雨は今週金曜まで続き、土日に晴れる見込みである。
開催4週目となる北九州記念だが、この時期は雨も多いしちょうど馬場が荒れてくる頃である。そろそろ馬場も差しが効いてくる頃ではないだろうか。
国分優作とのコンビで高松宮記念でも4着に入るなど存在感を増してきた差し馬サドンストーム(牡6)は、虎視眈々と重賞初勝利の機会をうかがう。
この馬はこれまで重賞を20戦してきており、結果は2着と3着を3回づつ。馬券にはよく絡むので安定感はあるのだが、勝ちきるまでにはあと一歩力及ばずといった感じだ。ただ、重馬場だった前走のCBC賞(G3)でも3着に健闘し、'12年でも雨が降る中開催されたファルコンS(G3)で3着に粘った経験があり、他でも稍重のOP戦を勝っている。得意というほどでもないが、渋った馬場を全く苦にせず走ることができるのはこの馬の強みである。
当日まで詳しい馬場状態はわからないが、ある程度の重馬場ならこなせるこの馬なら荒れやすいこの時期の小倉は狙い目である。メンバーも決して弱くはないが差しきれないほど強い相手というわけでもない。有力視されているのは前走アイビスサマーダッシュを制したベルカント(牝4)と現在5連勝中と波にのるビッグアーサー(牡4)か。
ベルカントは逃げ・先行馬だし、1000mから1200mという距離延長に加えて差しが決まりやすいこの舞台で力を十分発揮できるか不安が残る。5連勝中で無敗のビッグアーサーも怖いが今回初の重賞戦で未知数な部分も多い。
上記の馬のレベルを低いと言っているわけではないが、このレベルのメンバーなら十分勝ち負けできるだろう。馬場も見方してくれればサドンストームにとって追い風となる。悲願の重賞初制覇まであと一歩のところまできている。