大物を輩出、打率・コストパフォーマンスの高さなど産駒の活躍により人気のある種牡馬に依頼が集中し繁栄していくというのが馬産の常かもしれませんが、数少ない産駒がJRAで活躍していくのを見るのも競馬の醍醐味と言えます。最近では皐月賞、ダービーと出走を果たしているドリームジャー産駒のヴェルトライゼンデや、ダート路線ではケイムホーム産駒インティがG1を勝利しており、実績ある繁殖牝馬が人気種牡馬に流れていく中で大健闘と言える戦績を残しています。

そこで今回注目したいのが、先々上のクラスに上がってくるのではないかと期待したい珍しい血統背景の持ち主であるペガサスです。父は現役時代未出走のまま種牡馬入りという異例の経歴を持つディープインパクト産駒キモンノカシワで、今週日曜阪神の最終レースに組まれている3歳以上2勝クラスの特別戦・リボン賞へ登録してきています。

9番人気ながらデビュー戦勝利を果たした上々の滑り出しながらも、これまで11戦して2勝クラスということでトントン拍子とは行きませんでしたが、これまで6連対と安定感はなかなかのものを見せています。今回でこのクラスも既に7戦目となり、ここ2戦は武豊騎手とのコンビで2着続きと惜しい競馬が続いているだけに、3度めの正直が望まれます。

阪神コースは未勝利ながら【0-3-0-1】と連対率は高く、クラス卒業間近の気配も漂っており今回は馬券妙味も薄いかもしれませんが、天馬ペガサスのようにダート重賞路線で活躍できるよう応援したいです。