リオの夏が暑い8月も三分の一が過ぎました。いかがお過ごしでしょうか?オリンピックに限らず「政治とスポーツは別」とはよくいいます。とはいえ、まさか政治と競馬がつながってしまうとは誰が予想したでしょうか?今日はそんなお話です。
日本とは歴史的な縁も深いトルコ。競馬も盛んですし、日本人ジョッキーの参戦も過去にはあります。そしてスマートロビンが種牡馬として繋養されています。その同じ牧場に本来の予定どおりならダノンバラードが新たに加わる予定でした。
ところが、トルコでテロがあったり政情不安を考慮した結果、オーナーの意向で行き先がイタリアに変更となりました。とりあえずイタリアでトルコの動向を見極めて判断、ということのようですが、政治と競馬、思わぬところでつながるものです。
そんなダノンバラードですが、ディープインパクト産駒で、今後絶対に破られることがない記録である「ディープインパクト産駒の初の重賞勝ち馬」のタイトルホルダーでもあります。重賞はラジオNIKKEI杯2歳ステークス(現ホープフルステークス)とアメリカジョッキークラブカップを勝利しています。
馬券でお世話になった方で印象に残るのは穴人気での宝塚記念2着のレースでしょうか。昨年日高スタリオンステーションで一度種牡馬入りを果たしてはいますが、閉鎖の影響で今年は新ひだか町にあるレックススタッドに移動していました。
何にせよ需要がある、というのは社会人、サラリーマンでもありがたい話ですが、行き先がトルコからイタリアに変更、というのは人間なら、かなりとまどう話。馬耳東風、馬の耳に念仏、ということばがあるように、馬は人の話を聞いているのか聞いていないのかわからない不思議な動物ではありますが、いずれにせよ日本とは大きく舞台が異なる来期は、ヨーロッパでの活躍を期待して応援しましょう。