キングカメハメハ、ディープインパクトなどをはじめ、多くの活躍馬を抱えてきた金子真人氏。現在はホールディングスという形をとっていますが、個人馬主として異例の成功を収めた人物と言って差し支えないでしょう。所有馬の種牡馬入り後の成績も素晴らしく、自家配合でも多くの結果を残してきています。
大黒柱として活躍していたディープインパクトの衝撃的な死から約1年が経ち、その産駒達も繁殖入りを果たし、次の世代を紡いでいっていますが、最後にもう少しだけ直子の活躍が見たいということで、大きな期待を寄せられているのが両親ともに三冠馬となるアパパネとディープインパクトとの産駒、アカイトリノムスメです。
三冠馬同士の配合というのは愛着も強いのでしょう、これまで毎年ディープインパクトのみが付けられてきています。3番仔だった姉はデビュー前に亡くなってしまったため、これまでにデビューしてきたのが全て牡馬ということで、今年初めて牝馬がデビューを果たすこととなりました。
預託先は母アパパネ、長兄モクレレと同じ美浦・国枝厩舎となりました。今のところは12冠ベビーと言われるほどの活躍は残せていないアパパネの仔ですが、アパパネ・アーモンドアイとこれまで2頭の三冠牝馬を育ててきた国枝師のもとでデビューということで、改めて期待の高まる1頭です。
気になるデビューは現段階では流動的ですが新潟2回開催のいずれかの芝1600mが予定されています。ジョッキーに関しても現時点では調整中ということですが、アーモンドアイの主戦も努め、不動のリーディングジョッキーの座にいるルメール騎手が騎乗するのかどうかも注目となります。
アパパネの名前の由来が「ハワイに生息する赤い鳥の名前」ということで、そのまま「アパパネの娘」といった意味を戴いたアカイトリノムスメ。牝馬戦で真価を発揮するディープインパクト産駒ということで、大いに期待したいですね。