競走馬の距離適性には様々なものがあります。別カテゴリとも言えるようなスプリントとマイルの2ハロン差を物ともせずG1を制してしまうような競走馬もいれば、1ハロン差で大きく勝敗を分けてしまう競走馬もいます。
サクラバクシンオーとノースフライトが短距離路線を牽引していた時代がありましたが、この2頭にとっては1ハロンの距離適性が勝敗をわけていたのではないでしょうか。
そういった意味で今回注目してみたいのが、土曜新潟10レースに組まれている2勝クラスの特別戦・月岡温泉特別に登録のあるキングカメハメハ産駒・ミアマンテです。姉は2歳重賞から活躍していたミスエルテで、自身も新馬戦、ベゴニア賞と連勝しており、もっと上のクラスで活躍していても不思議じゃない実績の持ち主です。
その連勝は重馬場だったこと、そして続く2戦は時計が速かったことも要因としてはあるかもしれませんが、もう一つの要素としてそれぞれ1600mと1800m、1ハロンの差がある舞台だったということも挙げられます。
今回挑む月岡温泉特別は連勝を飾った方の1600mの舞台で行われます。記録的な長雨となった今年の梅雨ですが、時計は速くなる傾向のある新潟競馬場での開催ということで、改めて良馬場の適性をみるにも適したレースと言えそうです。
フラワーカップでは3番人気の支持を受け6着敗退となっていますが、そのときのパートナーでもあった丸山騎手が今回騎乗することとなりました。
後方待機から末脚勝負ががこの馬の持ち味となっていますが、ここ2戦不発が続き、今回は牡馬も含む古馬相手となることから、人気は大きく落とすこととなりそうで、馬券妙味もある1頭です。
秋華賞に向けてのレースでもありますが、距離や馬場など、改めてミアマンテ自身の適性を見極める意味でも注目してみたいレースですね。