今年も順調に勝ち星を積み重ね、“女性騎手”という肩書もそろそろ不要になってきているのではないかと思われる藤田菜七子騎手。
競馬学校には後輩となる女性騎手候補生もおり、先輩として道を示すためにも重賞、さらにはG1でも勝ち負けの狙えるお手馬を自身の騎乗で引き寄せていく気概が感じさせられる騎乗を見せてくれています。とはいえまだまだ騎手生活は始まったばかりで新米や若手と言われる年齢で、ここまでは女性騎手という物珍しさに依存していた部分もあり、コパノキッキングでのフェブラリーステークス移行は中央G1への騎乗もなく、今年の2歳馬をはじめとして、厩舎の依頼に結果で応えて今後の騎乗へと繋げていって欲しいところです。
そういった意味で、注目したいのが関西の期待馬に騎乗しての特別戦参戦となりそうな、今週日曜新潟9レースに組まれる直千レース・驀進特別です。栗東・高橋亮厩舎の管理馬で、キングズベスト産駒の牝馬・トーホウレジーナに3戦連続の騎乗で挑みます。
ここ2戦も新潟の直千レースにこだわり4着、1着とまずまずの結果を残していますが、どうしても新潟の直千レースはフルゲートになりがちで、かつ外枠有利という傾向がいまだに強いだけに、枠順にも大きく左右されるのが現状かもしれません。
昨年夏の新潟1勝クラスでは川又騎手騎乗で、1枠1番という厳しい枠ながら差して2着という内容も直千レースで残しており、前走は逃げ切り勝利でしたが、枠次第では控えて外に持ち出して末脚勝負、といったレースもできる馬です。できれば外枠希望なのはどの陣営も一緒かもしれませんが、逃げなければモロいという馬でもありませんので、内枠をひいて人気が下がるようなら逆に馬券妙味がある1頭といえそうです。