前走のプロキオンSで初のダートに挑戦し、2着に好走したエアスピネルは、夏の北海道で行われる唯一の中央競馬ダート重賞「エルムS」に出走する。鞍上は約2年4ヶ月ぶりにコンビを組む武豊騎手だ。
母エアメサイアとも名コンビを組んでいた同騎手と再びコンビを組むのは、私のような古くからの競馬ファンにとっては応援したくなる要素である。
応援馬券の域を超えて買いたくなるのはやはりダート適性の高さを強く感じたからだろう。馬の脚質的にはあまり切れるタイプではなく、好位で長く脚を使うタイプという印象があり、やはりまずはある程度前目につけることが好走条件の一つとなりそうだ。前走阪神ダート1400mは、芝スタートで上手く中段より前でレースが出来た点がハマった感もある。札幌ダート1700mはダートスタートとなるが、ダートでも上手くスタートを決めることができれば序盤から良い流れを掴むことが出来るのではないだろうか。
芝時代はマイルを主戦場としており、前走のダートは1400mで全く問題が無かった。今回は1800mとなるが、心肺機能が強いタイプというわけでもないので、ダートの1800mで脚が持つのかというのは懸念材料の一つと言えよう。
年齢も7歳ということで心肺機能の成長というのもそこまで見込めない故、状態面の良さが取捨を判断する上で重要となってくるだろう。本日5日に札幌競馬場で追い切り行ったが、武豊騎手が騎乗してダートコースを単走馬なりで伸びやかなフットワークを見せ、5F73秒9-12秒6と時計的にも動き的にも悪くない内容の追い切りを消化している。記事投稿時点では状態については大きな不安材料は見受けられない。
前走はダートの適性の高さを感じさせる好内容で、今回は鞍上武豊で状態面も良さそうで、メンバーも前走以上とは言い難い。連続好走の可能性は十分あると見て、同馬を有力視したいと思う。