凱旋門賞へ向けた壮行レースのような側面も持ち出走するG1馬も例年多くいた札幌記念ですが、コロナウイルスの世界的パンデミックによる影響で欧州遠征がない今年は全頭が国内専念となり、また普段とは異なった雰囲気のレースが見られるのかもしれません。
善戦はするものの勝ち星につながらないレースが続く、昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬ノームコアや、前走の函館記念で復活の走りを見せたアドマイヤジャスタ、長距離適性が高く洋芝を得意とするポンデザールが3ハロン短縮でどうなるかなど、コロナ禍においても注目度の高い一戦であることに変わりはなさそうです。
そこで今回注目したいのが、登録メンバーの中で実績こそ上位ながら近年結果が付いてこないペルシアンナイトです。休み明けの安田記念は出遅れもあり9着、続く宝塚記念は3番手追走から道中でずるずると下がって15着大敗を喫しており、距離やコースを変えても結果出てきていません。
札幌記念には昨年も出走しており5着に敗れたものの着差は2馬身と、洋芝経験はこれまでその1戦のみですが適性も問題ない気配があります。
また、マイルチャンピオンシップ勝ち馬ということで2000mを不安視されそうなところはありますが、3歳時には皐月賞でアルアインの2着という実績もあり、距離も十分守備範囲と言って良いでしょう。
今年に入ってから3戦して2レースで出遅れているようにスタートが鍵となりそうですが、スムーズな競馬ができれば昨年のマイルチャンピオンシップで3着、香港マイルで5着と強豪相手に悪くないレースを続けており、巻き返しも期待できるのではないでしょうか。