暑さが続く今週の新潟競馬場のメインレースは、新潟2歳ステークスです。2歳重賞の中で一番早いマイル重賞ということもあって素質馬の出走馬も多く、過去には2011年の2着ジャスタウェイ、2013年のハープスター、イスラボニータなど古馬G1戦線でも活躍した名馬も出走しており、今後のG1戦線を占う上でも注目度は高い一戦です。
今年は出走頭数12頭と少々寂しい頭数となっていますが、なかなかの素質馬が揃ったようです。その中で注目しているのは、グレンイーグルス産駒で外国産馬のショックアクションです。
グレンイーグルスと言ってもピンとこないかもしれませんが、父に名馬ガリレオを持つアイルランドの馬で、現役時代はG1・4勝で11戦7勝という成績を残しています。日本ではなじみのない馬ということもあってか、今年2世代目ですが、昨年は2頭、今年は4頭と少ないです。
そんな数少ない産駒の中で、とんでもない大物感を漂わせているのがショックアクションです。6月の阪神1400mのデビュー戦で3着に敗れた後、新潟1600mに出走し勝利しました。
この2戦目の勝利が大物感たっぷりの圧勝でした。雨の影響で稍重の馬場で、先行して抜け出すと4馬身差をつけての快勝。1分35秒3とタイムは普通ですが、それでも出走馬の中で最速のマイル時計ですし、馬体も出走馬の中で一番重い馬で迫力があるのに加え、走りが大跳びでスケールの大きい走りをします。大跳びながら稍重馬場で直線で突き放した脚力は相当なものがあります。
また、8月の坂路調教で実に4度もラスト1ハロンが11秒台をマークしており、2歳のこの時期の馬としてはかなりの末脚を持っています。この脚力は、長く平坦な新潟競馬場では大きな武器となりそうですし、これまでの新潟2歳ステークスでは前述のハープスターやジャスタウェイ、昨年のウーマンズハートなど32秒台というかなりの末脚を発揮した馬が活躍しています。
新潟2歳ステークスの過去の活躍馬が強い末脚を持っていたこともありますし、ショックアクションも末脚の鋭さを発揮できれば十分好勝負を演じることが出来るでしょう。
ということで、とんでもない大物感を漂わせているショックアクションが新潟2歳ステークスで素晴らしい勝利を挙げ、世界への第一歩となることに期待して応援したいと思います。