新種牡馬達の品評会の様相を呈してきた感のある今年の新潟2歳ステークス。ルーラーシップ、リーチザクラウン、ジョーカプチーノ・・・いずれも印がつく馬を送り込んできました。ステイゴールド産駒が唯一2頭登録してきた以外はすべて違う種牡馬の仔の登録になりました。
そんな多士済々の新潟2歳S。過去10年の出走馬からは、セイウンワンダー、ジャスタウェイ、ハープスター、イスラボニータなどのG1馬も輩出。過去にはマイネルレコルト、ショウナンパントルで決まったなんと後の2歳チャンピオン同士のワンツーなんていう競演もありました。
そんな中、今年は苦労に苦労を重ねている「あの」騎手にチャンス到来です。オーバースペックに騎乗する岩部騎手です。デビュー23年目ながら重賞の騎乗機会はこれまでわずか14回。これまで掲示板に載ったこともありません。
そんな苦労人岩部騎手ですが、今年の愛馬・オーバースペックは脅威の末脚を持っています。前走の福島競馬場の未勝利戦では、ほぼシンガリの位置からまとめて前を差しきり勝利。相手関係もありますが、直線の短い福島であの芸当は並の馬ではできません。
そして何より馬券購入する上で強調材料なのが、人気より上に持ってきているという事実。デビュー戦、未勝利戦ともに人気以上の結果。今回も混戦模様、かつ父プリサイスエンドということで血統面の人気もおそらくないでしょう。フルゲート必至なだけにどの馬から入っても格好はつく予想はできるでしょうが、今回も馬名のごとく、重賞の舞台でもオーバースペックをぜひ見せてもらいたいものです。