実績上位の競走馬にしても、いざ競馬となると毎回着差を付けての圧勝というのは実際難しいものです。馬場状態、展開、そして道中の不利なども考慮すると、騎乗している騎手でも思惑通りにいって突き放す勝利というのはそう多くあるものではないでしょう。
過去の例をあげると、シンザンのようにハデな着差を広げての勝利といった伝説を残す競走馬もいれば、ゴール前の接戦を制しきっちり相手を負かしたテイエムオペラオーのような名馬もおり、競走馬にとって着差をつけることが強さの条件とは必ずしも言い切れないものかもしれません。
それでも、強くない競走馬が高いレースレベルで着差をつけることは限りなく少ないことであろうことは想像に固く有りません。先日行われた重賞レースで10歳にして7馬身差の圧勝を演じたサウンドトゥルーに再び注目が集まっています。
中央に所属していたころは大野騎手とのコンビで長く活躍していたサウンドトゥルーが、先日行われた東京記念で2着のサブノクロヒョウ相手に7馬身、さらに3着のリンゾウチャネルには10馬身という着差をつけて圧勝しました。
これで戦績は64戦13勝となり、中央、地方含め重賞7勝という輝かしい戦績となりました。
交流重賞となり再び中央勢と相見えることになってどうなるかが次走の見どころとなりそうです。せん馬ということで産駒を残すことはなくなりましたが、せん馬だからこそ長く競走生活を続けられているという側面もあるかもしれません。
同様にJRAから南関東へ移籍したせん馬のノンコノユメなどもまだ現役で活躍中です。古豪と言われる馬齢になりましたが、ファンの多い両頭だけに、また大きな舞台へ姿を表すことを楽しみにしたいですね。