波乱は少ない一戦だが、今年の3歳牡馬のレベルはコントレイルとサリオス以外は平行線。夏の上がり馬でも十分好勝負を演じることが出来そうな気配だ。伏兵馬の台頭があっても不思議ではないメンバー構成のここは、穴馬の選出は必須と見る。
今回穴馬として最大に注目しているのは前走の猪苗代特別を快勝したココロノトウダイだ。今年初戦の共同通信杯では5着、スプリングSでは7着と重賞戦線では結果を残せずにいるが、成長力はまだ見込める1頭だ。
昨年はスタートや二の脚の遅さが見られたが、今年は積極的な先行策を安定して打ってきており、ある程度の位置を楽に取っていくことが出来る馬にまでなった。
今回は逃げ馬バビットがある程度引っ張っていく展開が予想されるが、これに良い位置から上手くついていくことが出来れば粘り切る競馬で残すことは出来そうだ。前走の猪苗代特別では後半4Fを速いラップで駆けており、持続力の高さも見せている。今回は少頭数となった点も好材料で、スムーズな競馬を展開することが出来るのではないだろうか。
不安点を挙げるなら、中山の“坂”だろう。これまでの戦績からも平坦巧者というイメージが強い。ただ、後半のポテンシャルは高く、ペースも向けば坂があっても残せる可能性は高いと見る。
また、状態面に関しても今は良い。骨膜炎明けの調整は上手く行っている印象で、最終追い切りでもフィエールマンに食らいつく好内容の走りを見せてきた。上がり馬らしく上昇曲線を描いており、ここでも十分通用する程度には成長しているという評価をしたい。
3着内なら十分残せる可能性は高いと予想し、穴馬として押さえておきたいと思う。