人の目で競走馬の能力を正しく測るというのは非常に難しいものがあり、上位人気に支持されることイコール競走能力の高さとはならない点が競馬の難しいところといえます。
コース適性や枠順の有利不利に加え、その日の調子や天候の影響からくる馬場状態など様々な要因で順位の入れ替わりが起こりうる競技なだけに、毎回人気に応えて勝ち続けるというのがどれだけ困難であるかは想像に難く有りません。
反対にいえば人気に応えられずに敗北を喫してしまうのも当然といえる競馬ですが、それでも1番人気に支持され続けるのはどういった競走馬なのでしょうか。今回はデビュー以来1番人気を背負い続け7戦3勝の4歳牝馬カレンモエに注目したいと思います。
今週土曜の中京メインレース・長篠ステークスへと出走するカレンモエは父ロードカナロア、母カレンチャンの良血統、栗東・安田隆行厩舎の管理馬です。
父ロードカナロアは安田記念を制しており、産駒にアーモンドアイなど中距離で結果を出している競走馬もいるため、もう少し長い距離でも対応できる幅もありそうですが、母カレンチャンと両親の適性からカレンモエ自身もデビュー以来1200mに徹底したローテーションが組まれています。
これまでの7戦では鮫島駿騎手、北村友一騎手が交互に乗っている形となっていますが、今回騎乗する北村騎手は3戦1勝で、鮫島騎手の4戦2勝に遅れを取っている形となっており、鮫島騎手に並ぶ4回目の騎乗となる今回は目に見える1着というわかりやすい結果を出しておきたいところかもしれません。
スプリンターズステークスにはもう間に合いませんが、今後順調に勝ち上がっていき高松宮記念へ出走すれば人気の一角となってもおかしくない血統背景の持ち主ではあります。
3勝クラスではありますが、今後のスプリント界を左右しかねない重要な一戦となるかもしれませんね。