いよいよ秋のG1シーズンが開幕。スプリントG1の「スプリンターズS」が今週、中山競馬場で開催される。競馬界では引き続き無観客競馬が続いており、この秋も画面越しでの観戦となりそうだ。
さて、今回もサイン理論でレースを予想していきたいが、今回も時事ネタからサインを探していきたい。個人的に目についたのは、先日開催された男子テニス全仏オープンでフルセット3時間49分の大熱戦で1回戦を制した錦織圭選手だ。
右肘の手術や新型コロナウイルス感染を経て約1年ぶりに実戦復帰したわけだが、ブランクを乗り越え激戦を制した彼に賛辞を送りたい。
サインは怪我明けを乗り越え勝利を果たした“錦織選手の激戦V”だ。今回の出走予定馬で似たような境遇にある馬が1頭だけいる。骨折明けで約1年1ヶ月ぶりの実戦復帰となるカイザーメランジェだ。
昨年9月のセントウルSで10着に敗退後、右前脚を剥離骨折していることが判明。しっかり休んでG1のスプリンターズSに登録してきた。残念ながら出走馬決定順で16位、補欠1番手の除外対象という扱いになっており、出走できるかどうかは現時点(9/30)では明らかになっていないが、出走してくるならサイン馬として注目したい1頭だ。
あとはテニス関連で言えば、テニスの技の一つである“スマッシュ”という言葉が馬名に入った「ダノンスマッシュ」もサイン馬として注目したい。錦織圭選手は決してスマッシュが得意な選手として知られているわけではないが、足の速さ、スイングスピード、粘り強さなどが売りな点はややダノンスマッシュの武器とも被るところがあるのではないだろうか。
重賞6勝、昨年のスプリンターズSでも3着と実績は十分。今年は同舞台のオーシャンSでも勝利を挙げており、中山適性の高さも証明済み。上位人気の一角となりそうだが、あえて嫌う理由はない。
ということで今年のスプリンターズSは、実績十分のダノンスマッシュと、もし出走するならばカイザーメランジェを有力視したい。今回もコジツケばかりでかなり無理やりな予想となってしまったが、色んな予想の楽しみ方があるという事でご容赦いただきたい。