今週末で2歳重賞祭りがいったんお休みになり、いよいよ秋競馬突入になります。そして穴党なら一昨年のオーミアリス15番人気での勝利などが記憶に新しい小倉2歳ステークスが今年も開催されます。出世レースとは言いがたいレースではありますが、今年も15頭がエントリーし、波乱の要素もありそうです。
そんな中オープン勝ち馬が今年は2頭出走。フェニックス賞勝ち馬のクインズサリナとひまわり賞勝ち馬のカシノマストです。今日は危険な人気馬としてカシノマストについてみていきます。
デビュー戦は九州産限定のメイクデビューを除外され、相手関係が強力なはずの新馬戦にまわされましたが、まさかの大楽勝。フェニックス賞ではクインズサリナに敗れるも連は確保。そして、ひまわり賞は相手が弱すぎたか7馬身ちぎり捨てての圧勝。
となると今回も人気を背負うのはある意味仕方ない面もあります。ですがこのレース、カシノマストには大きな壁が立ちはだかります。まずは所属が関東であること。06年以降の10回のデータですが、関東馬は連対どころか3着以内もありません。
続いてキャリアです。3戦以上積んでここに挑んできた馬の戦績は【0, 1, 1, 29】と惨憺たる結果。使いすぎはこのレースには合わないことがわかります。フェニックス賞を勝っていれば直行だったのでしょうが、結果的にひまわり賞を使ったことが今回はあだになりそうです。
押せるデータとしては前走2着以内の馬の成績がいい、というデータですが、残念ながらほとんどの馬に該当する話ですので参考にはならないでしょう。今回はドリームアロー、ハルクンノテソーロなど逃げたい馬も多いだけに、展開も厳しいと見ます。