今年で第6回目となる、まだ実施回数こそ少ないサウジアラビアロイヤルカップが今週土曜東京のメインレースで開催されます。ここ3年の勝ち馬を見るとダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスといったG1へ繋がる出世レースとなっています。
そんなサウジアラビアRCですが、フルゲート16頭に今年は登録13頭と除外対象なく全馬が出走可能となっています。ここ3年の大物輩出から勝ち馬のその後にも注目の集まるレースで今回取り上げたいのが、栗東・千田厩舎の管理馬ダディーズビビッドです。
父はキズナ、母はケイティーズギフトで、母系を辿ると大叔母にヒシアマゾンのいる血統背景で、ここまでの2戦でいずれもマイルをこなし、この距離設定にこだわりをもったローテーションが組まれてきています。
デビュー戦は3番手追走からゴール前差し切る競馬で勝利しており、休み明け馬体重プラス8kgで挑んだ前走の野路菊ステークスでは前走よりやや後ろ目の位置取りから脚を伸ばして2着と、これまで連を外さない安定感があります。
オープンレースでも結果を残している点が強みで、前走は逃げ残ったホウオウアマゾンを捕まえきれない内容でしたが、デビュー戦の阪神に加えて左回り中京コースでも一定の成績を残しており、初参戦となる東京コースですが前走の経験がここで生きてきそうです。
これまで武豊騎手が2戦続けて騎乗してきましたが、渡欧からの帰国後2週間の待機期間のため今回は大野騎手との新コンビで挑みます。
オープンで2着に入った馬ではありますが収得賞金で言えば1勝馬と同クラスということで、今回も賞金の積める2着以内、できれば1着で偉大な先輩にあやかりたいところ。
ライバルにはエポカドーロの半弟でドゥラメンテ産駒のキングストンボーイや、前走の札幌2歳ステークスで3番人気の支持を受けたリオンディーズ産駒ピンクカメハメハや、モーリス産駒でブラックスピネルの半妹のインフィナイトなど、フルゲート割れながら良血馬も揃う、出世レースらしいレベルの高い一戦となりそうです。
人気が割れそうなだけに馬券検討は難しいところですが、先行力と安定感に優れるダディーズビビッドは馬券検討では欠かせない1頭となりそうですね。