関西馬に関東の騎手という組み合わせで大輪を咲かせた例として近年ではゴールドシップが挙げられます。芦毛の見栄えの良さに加えて希少のわがままさが多くのファンを集めた名馬で、栗東・須貝調教師のもとで管理され内田博幸騎手、横山典弘騎手とのコンビで多くのレースを賑わせました。
同じく須貝厩舎から横山典弘騎手とのコンビで先日のサウジアラビアロイヤルカップを制したステラヴェローチェもまた今後の活躍が楽しみな1頭で、須貝&横山典弘のコンビも堂に入ってきた印象があります。
そういった意味で楽しみなのが菊花賞の裏開催となる日曜東京のメインレース、ブラジルカップに参戦予定のスワーヴアラミスです。
昨年のワールドオールスタージョッキーズではミシェル騎手とのコンビで勝利を果たし、今年のマーチステークスで初の重賞勝利と、今年5歳で長いスパンではありますが着実にステップアップをしてきました。
右回り巧者というイメージがあるだけに、ダートでは初めての東京競馬場参戦に加え2100mという微妙な距離設定にどこまで対応出来るのかが注目です。
480kg台の馬体で4ヶ月の休み明けということで仕上がりは気になるところですが、休み明けの成績は【1-1-0-2】と連対率は50%となかなかの数字を残しています。
今回はリステッドということで相手関係を見ても前走の平安ステークスよりも軽くなっており、先々フェブラリーステークスやチャンピオンズカップを狙うためには左回り適性を確かめておきたい一戦という見方もできそうです。
交流重賞常連と言えるアポロテネシー、OPクラスでは思うような結果が出ていない良血馬グレートタイムの参戦も予定されており、前走に比べ軽いとは言っても簡単なレースではなさそうです。
横山典弘騎手としては今年は息子の横山武史騎手が頭角を現してきており、父として威厳を示しておきたい1年でもあります。上位人気は必至、1番人気も濃厚といった気配ですが、スムーズに先行して押し切るレースで次につなげてほしいものです。