今年の夏は暑かったですねえ。特に西日本は猛暑日が続き、記録的な残暑となりました。夏の小倉は日本で一番暑かった競馬場と言ってもいいでしょう。まだまだ暑さが続くそんな小倉競馬場では今週、日曜メインに「小倉2歳ステークス」が開催されます。
暑いだけに各馬の体調面が重要と言えそうです。当日のパドックチェックは欠かさないようにしたいところです。
この時期は2歳重賞が集中しており新しい顔ぶれを見るのが楽しみな時期でもあります。先週行われた新潟2歳Sも然り、今年はまだスバ抜けた馬が登場しておらず混戦模様といった印象です。新潟2歳Sではヴゼットジョリー、オーバースペックと差し馬が台頭。2頭とも初戦は差して勝っていることからも、混戦になればなるほどしっかり我慢して差してこれる馬がねらい目なのかもしれませんね。
ダート戦でデビューしたブラックランナー、芝でも期待値は高め!
小倉2歳Sで気になる差し馬を探してみると、ブラックランナーという馬に目が止まりました。ブラックランナーは新馬戦を小倉のダート1000mを使って勝利しております。前走が芝でなくダート、さらに距離も短いとなるとアッサリ切りたくなるところですが、レースを見るとむしろ芝替わりと距離延長はプラスになるのでは?と思えるのです。
そのダート戦では、好スタートからハナに立ちかけたところを外枠の馬にかぶせられ、さらにその馬の故障の影響を受ける形で離れた3,4番手となってしまったのですが、直線に向くと徐々に追い上げ、残り100mあたりからしっかりと伸びて差し切って勝ちます。特にラスト50mのキレ味は芝でも通用しそうなものでした。
それでも、ダートだから勝てた、1000mだから勝てた、前崩れではないか、タイムもそこまででは、とケチをつけられやすいものですが、むしろそのおかげでオッズが美味しくなるのであれば、どんどんケチをつけてもらいたいものです。
レースを見て「これは芝でもひょっとしたら・・・」と感じた方も少なくないのでは?この脚なら混戦の2歳重賞なら通用しそうですし、チャンスは十分あります。1200mだけにハイペース必至でより差し脚を発揮できる、それでいて人気もそこまでではない、となれば、ここはブラックランナーがかなり狙い目なのです。
過去10年の小倉2歳Sの勝馬を見てみると、前走がダート戦だった馬は1頭もいませんのでデータ的には買いづらいところではあります。しかし2,3着を見ると2頭の馬が絡んできています。出走してくる馬のほとんどが芝のレースを使ってきていることを考えると、前走がダートというだけで切られる馬は実は狙い目だったりするのかもしれませんね。
同日に新潟では荒れることで有名な新潟記念が開催しますが、案外こっちの方が大荒れなんてことも・・・。今夏タップリと熱された小倉ならありえるかもしれませんね。